時代と大阪府の方針、そして全国の流れに逆行!

*時代と大阪府の方針、そして全国の流れに逆行!
本当なら鳥取市の「湖山池」について、アップする予定でしたが、今日は私が得意の「給食問題」について取り上げます。
湖山池は数日後にアップします♪
9月29日(木)に第3回目となる、「八尾市の中学生の昼食のあり方検討委員会」の傍聴に行ってきました。
門真市和泉市など中学校給食をすでに実施している自治体、そして堺市を除く大阪府下の自治体全てが「中学校給食導入に検討中」と、7月6日(水)の読売新聞河内版に載っていました。
今日の委員会では、和泉市(自校直営調理全員喫食)や富田林市(自校調理選択制)、吹田市(外部調理選択制)、大阪狭山市(センター方式全員喫食)の中学校給食の献立や、選択制の場合の給食申し込みや給食費の支払い方法について説明されている資料が出されました。
これも委員会終了後には返却ですが・・・・。
後日八尾市情報公開室にこの資料をもらいに行きます。
委員会では、教師の負担や給食費の回収方法などが話題に上り、わざわざプロジェクターまで用意して、和泉市のある中学校のホームページに載っている校時表まで出して、中学校給食がある学校の1日の時間配分について確認していました。
和泉市を参考にするとは、八尾市も少しは賢くなったなぁ〜」と思っていましたが、どうも八尾市の流れは「スクールランチ」(←以下「スクラン」と略します)形式に傾いているような・・・。
高槻市スクランのメニュー載っていて、委員の一人である小学校の校長が、「吹田市だったら(学校給食法上の)「給食」なので、高槻市の「スクラン」が良い」なんてことを言い出しました!
何で「給食」ではイケンだいや?、子どもの貧困が深刻なのに、就学援助使えんだろー(怒)!!
写真付きメニューを見たら、吹田市の中学校給食と高槻市スクラン、確かにそっくり瓜二つです。
吹田市の「給食」には牛乳が付いていますが、汁物はなし、逆に給食ではない高槻市スクランには、牛乳はないものの、汁物は付いている・・・・、人によっては惑わされることもあるでしょう。
学校給食法上での給食では、
1、自治体直属の栄養士が献立を考える。
2、食材仕入れの費用だけ、保護者が給食費として負担する。
3、(なぜか)牛乳が付く。
4、就学援助が使える、生活保護世帯の生徒も給食費が無料(選択制給食の場合は、就学援助などが適用されない自治  体もあり)。
これら主な四点を満たして、初めて「給食」と言えるのです。
余談ですが吹田市の選択制中学校給食は、私の勤める中小企業団体八尾市事務所の会員である会社(団体給食弁当製造)が作っているみたいです(笑)。
給食のいいところは、地産地消+地元雇用の促進なのに、吹田市の場合はそれが出来んのだなぁ〜(泣)。
高槻市スクランは340円、高いか安いかは別にしても、阪急沿線と比較して所得が低い(失礼)と言われる八尾市の保護者にとって高いのではと思います。
高槻市スクランの喫食率は2%ぐらいとか。
当然民間が作っていますので、採算が合わなくなれば撤退することもあるわけです!
当然就学援助も使えず、生活保護世帯の生徒もお金を出して、スクランを買わんとイケンわけです。
それにしてもこの小学校校長、当然私よりも頭が良く一流の大学も出ているはずなのに、なんでこんな発想が出てくるのか・・・?
ある女性の委員1人を除いたら、座長や副座長を筆頭に、給食について全くの無知ぶり!!
私も第2回そして第3回と聞いてきて、危なっかさに危惧を持っていました。
そもそも「中学生の『昼食』のあり方検討委員会」とい名称!、これ自身が眉唾モンだっちゃぁ〜(怒)!!
他市では「中学校『給食』検討委員会」などという名前なのに!
まあ単なる「ガス抜き」じゃないかという感じはしとったけど!
座長も「高槻市スクランで話を今後進めてみたらどうだろうか」と発言。
最初っからスクランありきの路線だったのでは?
なおスクランの場合だったら、前述の通り「給食」ではないので、大阪府の中学校給食補助金は使えません。
吹田市みたいに、外部調理しての選択制給食なら、八尾市の場合試算したところ、初期費用が2億5300万円、年間経費が8200万円です。
この場合「給食」なので、初期費用のみは大阪府から1億4千万円の補助金が出ますので、八尾市の負担は1億1300万円に減ります。
スクランの場合は補助金がないので、大阪府補助金1億4千万円をみすみす逃すことになります。
小学校校長も、この辺の計算や就学援助のことが頭に入っていないのでは?
「いくら八尾市でも、スクランはないだろう」と思っていましたが、変な方向に話が向かいそうです・・・(汗)。
私は「全員喫食」の給食が望ましいと思っています。
我が鳥取市の中学校もちろん、全国的にも主流だけに♪
さらにこの委員会の構成員が、もう一つ勘違いしていることがあります。
確かに高槻市スクランですが、高槻市では中学校「給食」を検討しています。
今年の春の市長選でも、当選した高槻市長は中学校給食を公約にしていました。
つまり高槻市にとってスクランは、単なる「つなぎ」に過ぎなかったわけです。
この委員会の構成員や八尾市の担当職員が高槻市に行って、「ウチも高槻市さんを見習って、スクラン導入したいんですよぉ〜」なんて言ったら、「ウチは学校給食法上の中学校給食をするんですが♪」と、笑われること間違いなしだっちゃぁ〜!!(←笑いたいけど笑えない・・・)。
八尾市を覆う貧困を職業柄見ているだけに、食と生活を維持する給食の重要性はますます高まるばかりですし、前述の通り地産地消と雇用確保によって、「地域循環型経済」が出来上がります。
見事に時代の流れ、そして大阪府全体の流れに逆行しようとする八尾市、大阪府内では2番目に人口減少率が多く、20年後には人口が6万人減って、21万人になるとか・・・・。
18年後に私が鳥取県に完全復帰したときに、悪いことが起きねばよいが・・・・(汗)。
未来を担う子どもに投資する気概がない自治体には、どのような将来があるのだろうか?
八尾市が今より良い町になるか、その反対に向かうか、本当に踏ん張り時だっちゃぁ〜!!
高槻市さん!、中学校給食期待しとるけぇなぁ〜!


おまけ
大阪府政だより9月号の1面は、「子どもたちの健全な成長のために 広げたい!中学校給食」特集です!
八尾市はこの府政だよりを読んどらんみたいだっちゃ〜!!
下記をクリックすると、府政だより9月号を見ることができます♪

http://www.pref.osaka.jp/j_fusei/1109/cts0101_358.html