厳しい時代


*厳しい時代
今朝のある新聞の経済面です。「失業率7ヶ月連続5%台」「若年層は前月比悪化」の見出しが目立ちます。
これらの数値は9月のものですが、完全失業率自身は8月より0.1%改善されているみたいです。
しかし若者の雇用悪化は日本の国力をさぐ要因だけに、政府も抜本的に雇用対策を行ってほしいものです!

数値は左から「2010年9月求人倍率」「(求人倍率の)前月差」「2010年4月〜6月平均失業率」「(平均失業率の)前年比」となっています。わが鳥取県求人倍率0.62%ですので2人弱に1人しか正規雇用されないということです。失業率は4.3%です。
大阪府求人倍率が0.53%と、鳥取県よりも悪く2人強に1人しか正規雇用されないことになります。大阪府の失業率は6.7%で鳥取県よりも悪く、全国的にも沖縄県の7.6%に次いで悪い状況です。
以前の鳥取は(大阪と比べて)失業率は低いが、有効求人倍率は(大阪よりも)高い状態でした。つまり鳥取では仕事を失う可能性は低いが、一度失業すると再就職するのが大変という感じでした。
逆に大阪では仕事を失う可能性は高いが、失業しても再就職は易しいという状況でした。しかし大阪府は東京都や愛知県みたいに目立った大企業は少なく、中小零細企業が大半を占めています。
特に八尾市などの東大阪地域は、大阪府の北部と比べてもさらに失業率や求人倍率が厳しい内容となっています。
なお私の高校時代の友人が鳥取県八頭郡八頭町(やずぐん やずちょう)に住んでいますが、彼が勤務している鳥取市内の中堅どころの電機会社が社員128人のうち、社員の過半数である67人の希望退職を募るということで、労使間の話し合いがついたとの報道が8月にありました。「希望退職者には退職金の上積みと、再就職先の斡旋を行う」という内容です。
日本(鳥取)での生産から中国に生産拠点を移すということですが、この会社も長年鳥取市内で操業していて、今さら「中国に行くけぇ〜な〜、鳥取の雇用なんかどうだってええだ!」はないだろー!!(怒)

地域の雇用や経済に貢献するのは企業の当然の責任です! 郷土鳥取市の経済に悪影響が及ぶことが懸念されるのは当然ながら、この会社で働いている友人も家を買って3人目の子どもも生まれているだけに、他人事ではありません。
でも彼はどちらを選択したのだろうか? デリケートな話だけに電話して聞く気も起こりません。