給食鬼!


*給食鬼!
昨日八尾市役所に行ったら、「第49回八尾市学校給食大会 学校給食展示会 八尾市の学校給食」という仰々しい展示が市役所1階の広間でしていました! 
「給食鬼」の私としては、八尾市の給食行政を指導するための絶好の材料です!
以前の我がブログ内での大河連載物である、「大阪生活の弱点」でも指摘した通り、大阪府は中学校完全給食普及率が7,7%という体たらくぶりです。
普及率が鳥取県のちょうど10分の1というのも傑作です(笑)!
「給食鬼」の私がこの展示会に侵入! 
会場に立っていた八尾市の女性職員も私がそんなに「怖い人間」(オレはオオカミかよ→笑)とは知らずに、ご親切にアンケート用紙と「親子料理レシピ集」を渡してくれました♪

「給食ができるまで」の流れを展示したパネルです。
「学校給食」とは、自治体が献立(栄養士が)を考えて、食材を仕入れて児童生徒への昼食を提供して心身育成に必要な栄養確保が目的と言うのはもちろん、現在では「食育」の観点からもますます重視されています♪
もちろん自治体の「就学援助」が受けられるのも「給食」だからです!
八尾市は昭和44年(1969年)に給食センターが完成して、平成14年までセンターが稼動していました。
評価するべき点としては、センターが老朽化して(とは言ってもセンターが稼動しとっても41年だが、私と歳が一緒だけぇ〜なぁー)、八尾市の全小学校は自校方式の給食調理になりました。
この辺は文句言わずに評価します。わが鳥取市の小学校も一時(母校の美保小学校だけ見れば)センター方式になりましたが、今は自校方式に戻っています。
中学校の母校である南中学校はセンター方式だけど。そもそも鳥取市内の中学校で自校調理で給食を出す学校はあるのだろうか? 
中学校給食普及率が全国最低の大阪府で、数少ない中学校給食を実施している門真市和泉市は全校自校方式です♪ これは鳥取市も見習わんとイケンっちゃ! 
なお大阪府交野市や四条畷市鳥取市と同じセンター方式で中学校給食を調理しています♪

八尾市の歴代小学校給食のメニューです。
八尾市では昭和21年(1946年)から小学校給食が始まっています。戦後間もない頃、進駐軍が「ララ物資」などを配布したことが学校給食の走りでしょうか。
昭和25年(1950年)からは八尾市内の全ての小学校(とは言っても今の八尾市地域全てではないだろうが)で給食が始まりました♪ 
なお最近中学校給食を始めた富田林市(PL学園のある市)は昭和47年(1972年)から、現在中学校給食実現の協議会を設けている河内長野市ではなんと、昭和59年(1984年)からやっと小学校給食が始まったとのことです。そう思うと八尾市は給食に関しては先進地域かもしれません。
何故か知らんけど、小学校給食の普及率は大阪府が99,7%で、鳥取県の98,7%より1%も多いのです! 全国平均は98,5%なので大阪府の小学校給食普及率は首都東京と同じ普及率なのです。
中学校給食普及率100%である愛知県と富山県は今でもなく小学校給食普及率も100%です! 
余談ですが日本一小学校給食普及率が低いのは高知県で、76,8%という数字です。
大阪府の中学校給食普及率の低さ(神奈川県もそうだけど)もおかしいけど、高知県のこの数字も不思議です。
それにしても、この当時のメニュー、本当にコッペパンと牛乳(それもお椀に入っている)、終戦間もないころを本当に語りかけています。今で言う「補食給食」という感じです。

昭和50年(1975年)と60年(1985年)の八尾市の小学校給食です♪ 
八尾市では昭和50年から米飯給食が始まりました。なお我が鳥取市では昭和53年(1978年)から「米飯給食」が週に1回か2回となりましたが、当初は御飯を給食室やセンターから運んでくるのではなく、家庭から弁当箱に御飯を詰めて持ってくる形でした(笑)!
これだったら給食時間の時に冷めて美味くないだろ〜! 
まあ共働き率の高い鳥取においても、弁当箱に御飯を入れるぐらいは親でなくても小中学生でも十分できます♪ 
鳥取市でも1979年からは、センターから温かい御飯が金属製容器に入って小中学校に届けられるようになりましたので、家庭からの「御飯のみ手弁当」は不要になりました♪ 
初めて温かい御飯が来る給食には期待大!で、給食当番は火傷防止の手袋まで支給されていました(笑)♪ 
しかし実際は火傷の心配は全くない熱さでした(爆)! 当時私は鳥取市立美保小学校4年でした♪ 
それにしてもこの写真、私が小中学校で給食を食べて過ごした時代(昭和51年4月〜昭和60年3月)と重なるだけに、親近感が沸きます!

平成21年(2009年)の給食です。私の愚息(小学校3年)もこれを食べたのでしょう。
しかし給食のおかずってこんなに種類少なかっただかぁ〜? 質素な食事の代名詞として「一汁二菜(または三菜)」とはよく言ったものです。
でもそのような食事の方が栄養バランスが良いのです。
大人になるとロクなことを考えんようになるけ〜イケン。

各地の給食紹介もありました。静岡県では「静岡おでん」、山梨県では「ほうとう」、和歌山県では「和歌山ラーメン」と、郷土色そして地元の食材を生かした給食が提供されています♪ 
これこそ学校給食が「食育」として重要な存在かを裏付ける証です! むしろ舌が肥えてくる中学生ほど、この効果は絶大だと思います。余談ですが私が小学校の時は「くじら」メニューは多かったのに、中学の給食ではクジラはメニューから絶滅していました(笑)。
今でこそ肉は良く食うけど、小学生低学年の時の私は肉が嫌いでした。でもクジラ肉は大好きだったので、本当に給食制度の狙いである食育に見事乗ったという感じです。
捕鯨のどこが悪いだいやー(爆)!
愛知県の給食は「みそかつ」「きしめん」です♪ 
私もみそかつは大好きで、岐阜県可児市で働いていた時の社員食堂で、たまに「みそかつ定食」が出るのが楽しみでした。八丁味噌(愛知県岡崎市)にも見られるように、東海地方の「めし」は本当に美味しいっちゃ!! 
名古屋の誇る手羽先のお店「世界の山ちゃん」も知らない間に大阪(天王寺)に進出しているみたいで、嬉しい限りです♪ 
鳥取市にも同市の繁華街である「弥生町」に札幌亭というラーメン屋がありますが、ここもなぜか手羽先を販売しており、結構買う人がいます。鳥取市にも「世界の山ちゃん」が進出してくれたらいいけど。
なお鳥取市の小中学校給食にも「きしめん」が出ていました。当時は疑問を全く持たなかったのですが、鳥取〜名古屋間は結構距離があるのに、なんで「きしめん」だいや〜! 
昨年は静岡県浜松市によく出張に行っとったけど、JR浜松駅(遠鉄の駅は知らんが)構内の立ち食いそば屋には「きしめん」はなかっただけに・・・、浜松は何やかんや言っても中京文化圏ではなかっただかー? 
鳥取弁と名古屋弁は、大阪人から見たら似ているらしく、以前「マツケン(実際は本名)さんは名古屋の出身?」と聞かれることがあります。実は私の中学校の同級生が鳥取市から名古屋市へ出張に行ったときも同じ体験をしたとのことです。
4年前に私の勤める中小企業団体の愛知県豊橋市を管轄する事務所に遊びに行った時(豊橋の事務所に友達がいるので)、ここのN事務局長(岡崎市から豊橋市に通っています♪)に鳥取弁と名古屋弁が似ているかとの話をしたら、「いや、マツケン(実際は本名)事務局長の言葉は名古屋とは違う」というご指摘でした。確かにおっしゃる通りで。
もっとも豊橋東三河、岡崎は西三河名古屋市尾張なので、それぞれ方言があると思います。鳥取県でも、鳥取市倉吉市米子市はそれぞれ言葉が違うけな〜(汗)!
しかし給食の話がここまで大きくなるとは! やはり「食育」がどれだけ大事か改めて立証できたということでしょう! だって鳥取市にいながら名古屋の食文化に触れることができたのは私にとっても財産です!
昨年の数回の浜松からの出張で、八尾への戻りでは必ず名古屋駅で下車して、名駅の地下街(テルミナではなかった)の居酒屋でみそかつを単品で頼み、ビール大ビンを2本飲みながら、「日刊ゲンダイ」「夕刊フジ」を読むのが楽しみでした♪
そしてほろ酔い気分で名鉄バスセンターへ向かい、奈良交通の高速バス、「やまとライナー」でJR奈良駅へ移動して、その後JR大和路線関西本線)に乗ってJR八尾駅前もマンションに戻っていました。
ありゃ〜!なんてオッサンじみた話なんだろう(爆)!
話の本題から完全に脱線しまくりです(大爆)!!。
大名古屋ビルヂング」を見るのも楽しみの一つでした(泣)。

自分でも何を書いているのだかさっぱり訳が分からなくなりました(笑)。
気を取り直して、郷土の給食ですが、嬉しいことに鳥取県も載っています♪ 大阪府の郷土給食は「河内(かわち)のっぺ」「大阪しろなのたいたん」です。内容は良く理解できませんが・・・(汗)。
鳥取県の方は「大山おこわ」「ねじ干し漬け」です。「大山おこわ」は、数年前に亡くなった父方祖母が上手に作っていましたので親近感は湧きますが、ねじ干し漬けって一体なんだいや? 裏を返せばそれだけ給食が郷土の味覚を教える教材になっている裏返しでしょう(笑)! 
今頃になってから言うけど、この八尾市の「給食展示会」、どうせだったら「小学校給食展示会」という名称にすりゃ〜いいのに(八尾市立保育所では完全給食実施)。
中学校完全給食が全国一低い大阪府ですが、ミルク給食普及率も15%ほどと、中学校給食普及率の低さワースト2位で、「お友達」である神奈川県にもミルク給食普及率では大きく差をつけられています! 
八尾市は中学校で完全給食はないものの、夜間中学校の補食給食および全中学校でミルク給食を得ることが出来る、大阪府下でも数少ない地域ですが、八尾市の学校給食の歴史では、いつから中学校でミルク支給が始まったかとは書いていません! 
この辺が愛知県豊橋市と比較して、八尾市の間抜けなとこです、なお豊橋市は早々に中学校でも完全給食が始まっています!
我が鳥取市では昭和45年(1970年)から中学校給食が当時の旧鳥取市地域全校で始まっています♪
話が脱線しましたが、広島県の郷土給食は「広島菜めし」「サメフライ」です。
広島県三次市では「サメ」のことを「ワニ」と言いますが、「ワニフライ」の方が印象的に強烈だったのでは(笑)!
中学校給食は散々の大阪府も以前「大阪生活の弱点」で書いたとおり、中学校の昼食提供を行っている自治体が増えています。
大阪市名古屋市京都市のような「学校給食法」に基づいた給食を実施するための前段として、「昼食提供事業」一食280円で大阪市内120数校の全中学校で実施しています。箕面市では税金未投入?の「デリバリーランチ」が一食400円、茨木市は「茨木市中学校ランチ」が340円、高槻市は「スクールランチ」が340円、八尾市の隣にある柏原市も「スクールランチ」を一食400円で始めています。
岸和田市は傑作で、「一食380円、AとBの2種類の弁当が選べる。なおビーフカレーは毎日注文できる」というものです(笑)! 岸和田市内の中学校の中にココイチを作ったら受けたりして、いや逆にヒンシュクものか(汗)・・・マツケン!食育研究家の肩書き剥奪だっちゃ〜!。
吹田市や富田林市では学校給食法に基づく中学校給食が始まっています。しかし両市ともせっかくの給食なのに中学校は弁当との選択性の影響なのか、「就学援助」の適用外です。これは何とか改善してもらわんといけりゃーせんっちゃ! なお吹田市の中学校給食は一食350円です。
参考までに、中学校給食費の全国月平均学は4529円で、大阪府の中学校給食費月平均額は3927円と割安です。

さらなる参考として、日本全国各地方で一番中学校給食普及率が低い県を公表しましょう。北海道は96,4%とほぼ完璧なので外します。

東北地方 山形県72,6%  関東甲信越地方 神奈川県16.2%  東海北陸地方 三重県48,8%  中国地方 広島県62%  四国地方 高知県58,5%  九州沖縄地方 福岡県63,7%です

関西各府県+鳥取県は以下の通りです♪
大阪府7,7% 兵庫県49,6% 滋賀県50% 和歌山県55,1% 京都府61,2%奈良県69,2% 鳥取県77%です。
しかし鳥取県の場合、米子市の大半の中学校および境港市全部の中学校で給食がないのが足を引っ張って、意外と悪い数字です(爆)!  

こう見ると中学校給食の普及率は「東高西低」というのが分かります。特に関西地方、それも京阪神地域の自治体は中学校給食がない自治体が多すぎです! 兵庫県でみれば、西宮市や宝塚市三田市で中学校給食がありますが、神戸市ではミルク給食だけです。
大阪府は阪急沿線の自治体で「スクールランチ」を導入する自治体が増えていますが、正規の給食ではないので、就学援助は使えませんから、貧困家庭の生徒を欠食から守るには限度があります。
阪急沿線は金持ちが多いから問題ないというのは暴論だけど(汗)。
京阪や学研都市線沿線では門真市、交野市、四条畷市が完全中学校給食を実施しています。オレもこれらの町に住みたいっちゃ〜!(←だったら鳥取市に妻子連れて帰れ〜!)。
京阪沿線の雄都である枚方市で中学校給食が出来ないのは痛いっちゃ! 
「急速に人口が増えたけぇ〜なぁ〜、中学校給食まで手が回らんかっただぁ〜」という言い訳は聞きたくもありません(閉口)。
京都市名古屋市と同じように(吹田市や富田林市も同様)学校給食法に基づいた選択制中学校給食ですが、京阪神政令指定都市では唯一中学校給食がある大都市です♪ 
京都府のことは勉強不足ですが、城陽市には中学校給食があるのに、私の同僚であるT社会保険労務士先生が中学校時代を過ごしている京都府長岡京市で中学校給食がなかったのは痛い! ミルク給食はあったみたいですが(汗)。
それにしても中学校教員は「学校給食」に反対するの者が多い!理由は「給食時間も教育指導になるので負担がかかる」「弁当なら4時間目の授業が終わったら、弁当箱を開けるだけなのでラクチン」、貴様らそれでも教師か!!!(大怒)
確かに教師も生身の人間、今のご時世身体的に苦痛も多いし、重労働ということもオレは良く知っている! 現に私の義理の兄も鳥取県西伯郡大山町(さいはくぐんだいせんちょう)の町立中学校で技術の先生をしとる!
職業柄八尾市内の中学校教師と(退職者も含めて)話をする機会も結構あるので、教師のしんどさはよく分かっとるつもりだっちゃ! 
でも教師が「楽したい」と思ってどうするだいやー!
教師は児童生徒の未来に大きな影響を及ぼす存在だけに、労働者意識は心の中にしまって欲しいっちゃ! 
私はこの点に関しては超保守的だけに、教師は「聖職」であるべきと思います! 
大阪でも中学生の保護者は「中学校給食を実施してほしい」という意見が大半です! 
強権政治で問題点も多い橋下徹大阪府知事も、中学校給食を公約にしていました。もっとも橋下知事も「スクールランチ」にトーンダウンした感は否めませんが、大阪府下の中学校生の昼食状況に疑問を呈して、実際茨木市高槻市などでのスクラン実施や、吹田市や富田林市での中学校給食実施、岸和田市河内長野市が中学校給食の検討に入ったのだと思います。
ある校教師が「大阪は貧困が進み、学校給食だけが栄養の源の児童が多い!」と、今にも泣き出さんばかりに演説しとったのに、別の場で「橋下(大阪府知事)め!中学校給食なんてふざけたこと言いやがって! わしらの負担が大きくなる」
これはいくらなんでもひどすぎだで!! 
もう一つひどい話は、6月に大阪市内の「大阪給食シンポジウム」に行った時(もちろんここに参加している方は中学校給食を推進する人ばかりです)、「夜間定時制高校の給食を廃止してほしいという教師がおった」という報告がありました。
大阪府は中学校給食はダメでも、府立高校の夜間定時制高校の給食(夕食に当たる)は鳥取県よりも優れているらしいです。私の鳥取県立高校時代の担任の先生が言っていました。
この先生も今では鳥取市内のある高校の校長先生です♪ 
勤労生徒だけでなく、諸般の事情で定時制高校に通っている生徒にとっても給食は大切で、学校に行く楽しみの一つでもあります! 
弱者に優しい浪速の人情を大阪人自ら潰す姿勢は鳥取県人の私から見ても到底承服できるものではありません!!
大阪を「食い倒れの町」から「行き倒れの町」にしていいだか(怒)!!
給食叩きは日本全国の潮流から外れすぎ! 呆れ返ってモノも言えません!
えらい長文で申しわけなかったです。ワタシ「給食」になると燃えてしまうもので(笑)。
追加として、「地産地消」がうたわれる今こそ、給食食材を地元で購入消費することは、地域の農業を初めとする「第1次産業」の育成につながります。
たとえば鳥取市の小学校と中学校の給食で、日本海で獲れた「あご(トビウオ)」のフライを給食で出す、大阪府門真市の小学校と中学校の給食で「河内レンコン」を加えた筑前煮みたいなものを出したら、食育だけでなく地域の農業(1次産業)はもちろん、これに連鎖して食品加工をする第2次産業も潤うわけです。
すでにこれらのメニューがあったりして(笑)!
本当にオレは「給食鬼」だっちゃ♪