被災地への救援物資


*被災地への救援物資
東北関東大震災が発生して、17日が経過しました。
私が勤める中小企業団体の大阪県連も被災地への救援物資を募っています。
八尾市の事務所にも「物資を運べるトラック+運転士はおるか」「現地へボランティアに行ける人はいませんか」という大阪県連からの問い合わせが毎朝電話で来ています。
全ての日本人が共有すべき国難だけに、できることを被災地のために行うのは当然です。
被災地では歯ブラシが不足しているという新聞記事を以前読んだことがあります。
八尾市は日本有数の歯ブラシ生産地(特に旅館用でブラシ部分に水を付けたら、歯磨き粉が浮き出てくるもの)なので、大阪県連からも「八尾市の事務所で歯ブラシを作っている会員社長がいたら、紹介してください。歯ブラシをうち(大阪県連)で買い取って、被災地に送りたい」とのことです。
しかし調べたところ歯ブラシ製造会社も激減していて、わが中小企業団体八尾事務所に所属する歯ブラシ製造企業はありませんでした。
以前私のことをかわいがって下さった社長さんは、まさに歯ブラシを製造していました。
私もこの社長さんから、大量に歯ブラシをもらったこともあります。
残念ながらこの会社は現在廃業しています。
八尾市の事務所から歯ブラシを被災地に届けることは、残念ながら難しくなりました。
私の勤める中小企業団体は全国組織なので、全国に「婦人部」という会員社長婦人の集う部署があります。
今日大阪の県連事務所で大阪府下にある57の事務所に勤める婦人部担当の職員の会議がありました。
八尾市の事務所からもN職員(もちろん女性)が会議に出席しています。
私が外出していた時にNさんから八尾市の事務所に電話があって、「被災地の女性のために、生理用品を送るべきでは?という意見が出されました。3月31日までに大阪県連に100人分八尾市の事務所が集めることが出来ますでしょうか?」との電話があったとのことです。
なおこのNさん、彼女は私の配偶者の小学校と中学校の1歳先輩に当たります。
この話をNさんから電話で聞いたT社会保険労務士先生から、「マツケン事務局長(実際は本名)、Nさんから前述の通りの条件で、集めることができるかどうか、確認をして欲しいとのことです。僕も今から大事な仕事で出て行かないといけませんので、事務局長引継ぎお願いします」。
私も即会員企業で薬局のところを電話しました。
ところが意外と「うちは調剤しかしていない」というのが多いです。
たしかに薬剤師さんなら調剤の方が主になるだけに、仕方ないかも知れません。
そこで「ぱっ」と思い浮かんだのが、八尾市志紀地域で「薬店」を営んでいる会員さんです。
私も以前この地域を担当(10ヶ月だけでしたが)していたので、この人とも心安い関係です。
早速この薬店の会員さんに電話したら社長夫人が「被災地の女性を助けるためね。いいわ、問屋さんに聞いてみる」と素早い反応が。
折り返し八尾市の事務所に彼女から電話がかかってきました。
「問屋に聞いたけど、31日は無理みたい、でもうちに30人分ほどの在庫があるから、それを今から社長(夫)が仕分けするわ。メーカーはどこでもいいでしょ。この在庫はうちからの無償提供よ」。
むっちゃ嬉しいっちゃ〜!!
なんてこの社長夫人+社長本人は優しいのでしょうか!
大阪県連にいるNさんにも電話して「30人分のは確保できました。それも無償で!」と話したらNさんも喜んでいました。
「ところで私は男なので良く分かりませんが、1人分ってどれぐらいの枚数ですか?」とNさんに質問、「何枚かが1パックになっている」とのこと。
この電話での会話を聞いていたG事務局次長とI先輩は笑っていました。
私も姉が2人いるのに、当然配偶者もいるのに、このようなことはさっぱり分かりませんでした。
被災地では本当に必要なものが何なのか求められています。
今回のわが中小企業団体の大阪府下の婦人部の行動は、同性である被災地の女性を助けるための素晴らしい活動です。

4月1日(金)にはこれらの物資を積んだトラックが被災地に向けて出発します。
運転手さん安全運転で無事物資を届けて下さい。
そして30人分の生理用品を寄付して下さったMさんには本当に心の底から、八尾市の事務所の事務局長として、心から感謝します。
必ずMさんの思いは被災地に届き、被災地の女性を助けることになるでしょう。
Mさんの行動、これもなかなか出来ることではありません!