原子力が期待された頃


原子力が期待された頃
東京電力福島第1原発の危険レベルが、ついにチェルノブイリ事故と同じ最悪のレベル7に指定されました。
昨日(4月11日、よりによって東日本大震災発生から、丁度1ヶ月!)に福島県茨城県を襲った震度6弱の余震が、さらに悪い方向に向かわせています。
福島第1原発4号機で出火があったとか。
東電福島第1原発の建屋は、もはや空襲にあったような感じであります。
新聞に掲載された原発の写真を見て、「これが何だったか分かるか?」と聞いても、返答できる人はいないのでは?

写真は1960年代(昭和35年〜44年)に原子力ブームに沸く茨城県(日本初の東海村原発ができたため?)です。
当時はさまざまな銘菓?が売られていたようで・・・。
当時の菓子屋(御土産屋?)の看板です。
「水戸名物」「土産品」と看板上部に書かれています。
それにしてもこの字体、いかにも1960年代という感じです。
写真左端には「見学者休憩室」とも書かれています。
原発(またはその付属施設?)の建物近くにあった土産屋さんでしょうか?
商品名も書かれています。
水戸の梅」「梅羊羹(うめようかん)」、ここまでは問題ありません。
問題はこの後! 
原子核アメ」「原研羊羹(げんけんようかん)」「銘菓 原子炉」・・・・。
あのような大事故が起きた現在なら「便乗商品」として、とうてい片付けられる商品名ではないでしょう。
原子力アメ」「原研羊羹」「銘菓 原子炉」、名称が凄すぎるっちゃぁ〜!! 
一体どのような形をした銘菓で、味はいかがなものでしたでしょうか?
看板の下には○○川謹製と書かれています。
この当時は「原発が期待されていた頃」だけに、無限エネルギーでコストも安いと、各電力会社も宣伝していました(もちろん今もだけど)。
中国電力はもちろん、日本一原発依存度が高い関西電力原発の必要性を宣伝しています。
中国電力原発推進アニメCM(かなり昔)は、今でも私の頭の中に焼きついています。
関西電力もテレビやラジオで著名人に原発の必要性をCMで訴えさせていましたよね。
今後の日本も、「即原発廃止!」とはなりませんが、特に古い原発津波の危険性が高い原発の対策が求められます。30年前と比べて、消費電力が倍になっている現在、即原発廃止は無理があるでしょう。
しかし太陽光や風力などの、自然エネルギーに転換させる準備に入るべきと思います。
実際私の大好きなドイツ連邦共和国では、自然エネルギーによる発電が17%を占めています。
徐々に原発依存から、10年20年かけても、日本は自然エネルギー転換に向かうべきです。
日本は風や波、そして地熱などの資源に恵まれているだけに、ドイツ以上に自然エネルギーを活用できる国だと思うのですが・・・。
東京電力(政府はもちろん)は今や世界最悪の企業として叩かれています。
東電も一時国有化などが言われています。
電力は安定供給が義務付けられているだけに、各電力会社の独占事業が認められているわけです。
しかし福島第1原発では、何とか原子炉を安定させるために、多くの関係者が奮闘しています。
経営陣の責任は求められるのは当然ですが。
東電のこの惨状を見て、「でんこちゃん」も泣いているのでは?
なぜ中国電力関西電力岐阜県に住んでいたときは中部電力も)の管内に住んでいる私が、「でんこちゃん」を知っとるだいやぁ〜?