若桜町訪問♪(その3)


若桜町訪問♪(その3)
機関車の方向を変えるための「転車台」です。
蒸気機関車は片側にしか運転台がなかったので、このような施設が必要でした。
この転車台も昭和5年から存在します。
手動で動かすのは大変でしょうが(笑)。
向こうに建物がありますが、中にはなにがあるのでしょうか?

中にはなんと!無蓋車(むがいしゃ)が置かれています!
調べてみたら、この無蓋車は長野県の長野電鉄から譲り受けた車両とのこと。
C12形蒸機に牽引させる「トロッコ車両」として、売り出しているみたいです。
若桜鉄道は石川県の北陸鉄道から電気機関車を、そして長野電鉄からもこのような好意を受けています。
そういえば隼駅で売店のおじさんと、他のお客さんの会話の中で「四国から寝台列車ブルトレ)が来ることはほぼ確実」という話が聞こえてきました。
このブルトレ車両が、ライダーの宿泊・休憩場所となるわけです!

転車台にしても給水塔にしても、蒸機が引退して気動車運転化したら不用になります。
でも若桜鉄道は大切に手入れ保存したおかげで、新たな観光資源となったわけです!

給水塔とC12形蒸機です!
昔は旧国鉄若桜線を走っていた機関車ですが、長らく兵庫県多可町で静態保存されていました。
多可町の好意で、このC12−167は若桜町に再来することができました♪
C12もさすがに石炭を燃やして蒸気ボイラーでの走行はできないとのことです。
代わりの動力として、空気のコンプレッサーか何かで動かしています。
かつて多可町の象徴だったC12蒸機、若桜町に来て町おこしに大いに役立っています!
多可町の方々も喜んでいることでしょう。
わが「鳥取・八尾日記」にリンクして下さっている、なかの里さん、ありがとうございます!
多可町の皆さんも是非とも若桜町に来て下さい♪

ご覧の通り、今にも走り出しそうです。
テンダー式の蒸機もいいけど、C12やC11といったタンク式の蒸機の方が、ローカル線には良く似合います♪
機関車の下には点検溝もあります♪

後姿も結構いいものでちゅ♪

小さい子どもも母親と一緒にC12の運転台を覗き込んでいます。
1ヶ月前なら、機関車後方に植えられている桜の花が美しかったことでしょう!

C12蒸機の足回りです。
動輪のスポークが美しいっちゃぁ〜!!
機械油も各部分び輝いており、油の香りも周辺に漂っています。
まさにC12が生きている証しです♪
社員と沿線自治体の奇抜な策のおかげで、若桜鉄道は「乗る・見る・買う」という三拍子そろった観光地と変貌しました。
少ないながらも黒字も計上!廃線の危機からこのまま一気に脱出して欲しいものです♪
大学の時のドイツ語の先生が「これからは観光の時代」と話していました。
観光地とは歴史がある建物や、自然によって作られた景勝だけでなく、若桜鉄道のように人工的に作られた観光地もアリだな〜と本当に思いました。
水木しげるロード東京ディズニーランド、ユニバーサルスタジオなどは、まさに人工的に作られた新たな観光資源の先駆者なので、若桜鉄道だけでなく全国の町おこしの参考になるのでは?

待合室にはタブレットなど、鉄道関係の備品などが展示されています。
いや〜この日は久しぶりに本来の趣味である、「鉄」にどっぷりと浸かることができました♪
(その4に続く)