八尾市「中学生の昼食のあり方検討委員会」!


*八尾市「中学生の昼食のあり方検討委員会」!
長い「鳥取シリーズ」(広島もありましたが)も終わりました。
今日から9月中旬までは、主戦場を八尾市に移動します!
写真ですが、8月8日(月)に撮影したものですので、今回の記事とは全く関係ありません(笑)。
今日8月30日(火)は、八尾市役所で開かれた「第2回中学生の昼食のあり方検討委員会が開かれました。
全国の普及率82%である中学校給食ですが、大阪府の中学校給食促進補助金246億円の破壊力のおかげで、大阪府内で盛り上がっている、中学校給食実施率急上昇作戦に合わせて、各地の自治体選挙でも「中学校給食をやるぞ!」を公約にして当選した市長も結構います。
八尾市の田中誠太市長は、中学校給食を公約にはしていませんでしたが、何故か「中学生の昼食のあり方検討委員会」といったものを立ち上げました。
「給食」ではなく「昼食」というのは、限りなく「?」ですが・・・・(汗)。
この委員会は大学や中学校の先生、PTAの代表や八尾市の職員で構成されています。
私は以前別の場で、「普通中学校給食(昼食)を議論する場だったら、小学校6年生の保護者はもちろん、一般市民からも公募するべきだろ〜!」と怒りの発言をしたことがあります。
八尾市は中学校給食に対して、実施せよの声のガス抜きとして、このような委員会を設けたのか?、うがった考えもしてしまいます。
人の良い鳥取県人の私でも、不信感は募りました。
第1回目の委員会には参加できませんでしたので、今回私は初めて出席です。
もちろん単なる「傍聴者」なので、発言は不可能、写真撮影禁止、もらった資料集は退出時に回収と、規制溢れる委員会でした(笑)。
八尾市の「地域経済振興条例」改正の時の委員会は、もう少し広い部屋を使っていましたが、この日の部屋は狭かったっちゃぁ〜!
私以外に市会議員が2人、女性団体事務局長や元中学校教員の方、もう一人どこかの議員の秘書と思われる若い兄ちゃん1人が来ていました。
八尾市も早速中学生や教員、そして保護者に昼食のあり方アンケートを集めています。
なんて早いのだろう・・・・。
アンケートの結果で、一番興味のある「中学生の昼食はどのようなものが良いか」の結果は下記の通りです(小数点以下は勝手ながら、四捨五入しています)。
中学校生徒  弁当49% 全員喫食の給食18% 選択制給食35%
保護者    全員喫食の給食61% 選択制給食27%
保護者は弁当との選択性を含めたら、88%という高率で給食を希望しているわけです。
なお「弁当つくりで気をつけていること」という設問がありましたが、この中で私が気に入った答えとして、「子どもが嫌いなものを入れる」。
好きなものばかりを食べさせるのが親の愛じゃない、このように苦手なものも入れて、幅広い食の味覚を体験させるのは、本当に大切です♪
8%ぐらいの保護者がこう回答しています。
なかなか出来ることではありませんよ♪
やはり給食と弁当の違いはあれ、「子どもが食べたいものを食べさせる」のではなく、「大人が食べさせたいものを食べさせる」、これが食育の基本です!

写真は八尾市役所です。
10階建てで最上階の円形の建物が、市議会になっています。
守衛室も円形、八尾市は本当に「丸・円形」が大好きだっちゃぁ〜(笑)。
委員会のやり取りを傍聴していて、面白かったのは東京都の話。
平成4年(1992年)の東京都の中学校給食普及率は67%、23区では昔からあったものの、その他では遅れていたみたいです。
平成14年(2002年)から近郊都市でも中学校給食実施が増え、今では96%の中学校給食普及率です。
その原動力になったのが「選択制給食」で、これなら学校給食法上の給食になるし金もかからないということで、急速に広がったみたいです。
なお「保護者が食材代」を(給食費として)負担して、自治体が栄養士を置いて献立を決めるのが、学校給食法にあたる「給食」です。
私は全員喫食が大事だと思っていますが、東京の例を見たら大阪でもこの流れになってしまうのか!、という感が否めません。
座長を初め委員の皆さんも、中学校給食を体験していないみたいですので、頼りない発言もちらほら、業者弁当を中学校で売る「スクールランチ(学校給食法上の給食ではない)」にも色気を見せたりとか、黙って傍聴している私からすれば「ええいっ!、危なっかしいっちゃぁ〜、鳥取市生まれ育ちで、中学校給食を体験しとる、オレにも発言させろ〜!!」という心境で・・・(汗)。
それでも結構真面目な話を全体的にはしていました。
「弁当を持って来れない、さらに朝食すら食っとらん中学生の状況調査は、ちゃんとしとるだかー」、など中学生の食の貧困については、ちゃんと認識しているみたいです。
ある委員からは「中学校給食を実施している、他市に視察に行くという話があったのでは?」と指摘がありました。
八尾市の事務局方も、調整はしてみるようで・・・。
行くのなら完全自校方式直営の和泉市、民間委託されとるけど、自校方式は堅持している門真市、選択制ですが注目度が今高い、富田林市に行って欲しいものです。
間違っても学校給食法上の給食には当てはまらない、「スクールランチ」の視察は勘弁して欲しいものです。
八尾市が笑われるっちゃ〜(汗)。
検討委員会の構成員も、真面目に議論していることは分かりました。
さすがの八尾市も「中学生の昼食のあり方が、このまま良い」とは思っていないでしょう。
選択制も含めて88%の保護者が「給食」を求めている現状、これを真摯に受け止めて欲しいです。
女性団体の事務局長であるSさんに感想を聞いたら、「まだ流動的だとおもう。変な方向に向かう可能性もある」と述べていました。
9月4日(日)には、八尾市内で「中学校給食と食育を考えるつどい」が開かれます。
私も「大阪の子どもの貧困を打ち砕く鳥取県人の会」として、上記の「つどい」の実行委員会副委員長に選出されました!
18年後に鳥取に完全復帰する私ですが、早いうちに八尾市が「暮らしてみて良かった町」になりますように・・・。
そうでないと鳥取に帰っても帰りきれんけぇなぁ〜(笑)♪