鳥取市や米子市だけが「鳥取県」じゃない!


鳥取市米子市だけが「鳥取県」じゃない!
9月24日(土)は鳥取県倉吉市に行ってきました♪
鳥取県といえば、兵庫県寄りの鳥取市と西端の米子市という、二大都市が中心となって鳥取県のエンジン役を担っています。
通称「ひょうたん行政」とも言われ、鳥取県中部の中心都市である倉吉市が割りを食わされている感じです。
今回は「倉吉市」を宣伝するべく、訪問してきました♪
鳥取駅を9時27分に出発る、キハ47系普通列車倉吉駅に向かいます!

鳥取駅を出発して、湖山駅鳥取大学前駅と停車して行きます。
鳥取大学前駅末恒駅間には、「池」としては日本一広い「湖山池」が車窓南側に見えます♪
「湖山長者」の昔話で有名です♪
湖山池については後日特集しまちゅ(笑)。

山陰本線米子市伯耆大山駅までは単線のため、宝木駅や泊駅で行き違い列車待ち合わせのため、そこそこの時間停車します。
写真は泊駅で、鳥取鉄道部の緑のキハ47系鳥取駅行きと交換です。
先頭に描かれたウサギちゃん、あまり可愛いとは思いませんが・・・(汗)。
京都行きスーパーはくと6号とも、ここで交換!
山陰本線鳥取駅〜益田駅間が軌道強化されているので、特急は高速で通過して行きます♪
一線スルー化になっているので、ポイント通過時に減速の必要もありません。
気動車の性能は昔とは桁違いに向上していますので、今さら山陰本線鳥取駅〜伯耆大山駅間の電化の必要はないでしょうが、複線化はしてほしいなぁ〜。

我が郷土鳥取県も、御多分に漏れずにお米の収穫真っ盛りでちゅ♪
結構地域の団体コミニュティーがしっかりしているみたいで、集団で稲刈りしているところもありました。

倉吉駅に到着です!
倉吉駅も橋上化されて、南北の移動も自由通路を使うことにより、便利になりました。
JR八尾駅も現在橋上化工事中です。
八尾市はこれに50億円も使いますが・・・・(汗)。

倉吉市中心市街地までは離れていますので、日本交通さんの西倉吉行きバスに乗車します♪
中心部の堺町バス停まで220円でちゅ。
昭和60年(1985年)3月までは、倉吉駅〜打吹(うつぶき)駅〜西倉吉駅〜関金駅〜山守駅の間を、旧国鉄倉吉線が走っていました。
廃止当日に私は初めて、そして最後となる倉吉線乗車を果たしました!
ついでに「中学生」という身分としても最後でした(笑)♪

倉吉市といえば、「白壁土蔵のまち」です♪
早速土蔵群の見物です。
写真は「旧国立第三銀行倉吉支店」で、明治41年も建物です。
登録有形文化財としては、鳥取県では1番目の登録とのことです♪
今は「白壁倶楽部」という名称になっています。
岡山県倉敷市の「美観地域」と比べたら、規模は小さい白壁土蔵群ですが、小都市ならではの見易さがあります。

赤瓦六号館となる、明治10年創業の「桑田醤油醸造所」です。
ここでは「醤油アイスクリーム」を食べることができます♪

倉吉市の象徴と言える「打吹山(うつぶきやま)」です。
高さは204メートルあります。
山頂には守護大名山名師義」が築いた城跡もあります。
山陰地方随一の「桜の名所」でもあります。

玉川沿いの土蔵群、いい味出しとるでしょ?
鯉もいます♪
左の柳の木も最高だっちゃぁ〜!
この道は「八橋(やばせ)往来」になるのでしょうか?
いや、もう一筋北側か?

ここは鳥取県中部地方の銘酒である、「元帥酒造」の本店だったっけ?
「酒ケーキ」、どんな味でしょうか?
赤瓦七号館に当たるはず!

昼食はここ「土蔵そば」さんで食べます。
大正時代の建物だとか♪

「土蔵そば」(850円)です♪
冷たいそばで、二重になっています。
右は「蕎麦湯」です。
手打ちでそば粉は100%日本製でちゅ。
出汁をそばに直接かけて食べますが、出汁が濃い過ぎのような・・・?
麺はかなりコシが強かったです。

「土蔵そば」さんの蔵は3階建てで、食事は3階で食べました♪
1階〜2階は吹き抜けでちゅ。
1階は民芸品売り場(展示?)になっています♪

倉吉観光案内所向かいの角には、第53代横綱琴桜」こと、先代佐渡嶽親方の銅像(高さ3メートル70センチ)が鎮座しています♪
先代親方は倉吉市の出身です!
この大相撲秋場所では琴奨菊が、日本人では5年ぶりの大関昇進が固まっているだけに、他界した先代親方も天国で喜んでいることでしょう♪

人形屋の看板が掲げられていますが、ここは「倉吉レトロ館」です。
左の家の前では警察官とお婆さんが、仲良く話していました(笑)。
まさに田舎の地方都市らしい、情景だっちゃぁ〜!

内部は8月に紹介した米子市の(旧米子市役所を活用した)「山陰歴史博物館」と同じく、古いテレビやテープレコーダー、ラジオなどの家電が置かれています。
洗濯機や冷蔵庫、アイロンもありました。
そういえば昔の冷蔵庫って、決まってカギが付いていたよなぁ〜(笑)。
インドで販売している冷蔵庫には、召使さんが勝手に食料を取れないようにするために、カギが付いているみたいでちゅ(笑)♪

鳥取市出身の谷口ジロー先生の漫画である「遥かな町へ」のパネルなども展示されています。
遥かな町へ」は倉吉市が舞台です♪
鳥取県は「水木しげる」先生、「青山鋼昌」先生など、高知県に負けず劣らずに漫画界の巨匠が多いでちゅ♪
湯たんぽや炊飯器も展示されています(笑)。

「昭和時代のお茶の間」が見事に再現されています!
米子市の「山陰歴史博物館」でも「山村の囲炉裏端」が再現されていますが、鉄筋造りの建物の中で「囲炉裏端」を再現するのは無理があります(笑)。
逆にここ「倉吉レトロ館」の場合は、見事に周りの雰囲気と調和しています♪
右には日立製作所さん謹製の。「カギ付き冷蔵庫」が鎮座していまちゅ(笑)。

昔(とはいっても、私が小学生高学年の時)の絵本もあります♪
タイガーマスク二せい」のアニメ絵本です。
絵本のタイガーのコスチュームは、まさに本物のタイガーマスク佐山聡」そのものだちゃぁ〜!!
新日本プロレスも完全協力だっちゃぁ〜(笑)♪
私プロレス、好きなもんで♪

倉吉謹製 稲扱千羽刃」です。
昔はこれで脱穀していたのですねぇ〜♪
倉吉市近辺は、この「千刃」の製造が盛んだったとか!
倉吉の人が大阪の堺で、製鉄について学び、故郷倉吉に帰ってこの「千刃」を製造したのが始まりみたいです♪
地場産業」がない地方なんて、ある筈ありません!

悠々と流れる玉川の清らかな水路です♪
右の「ナマコ壁」も素晴らしいっちゃぁ〜!
「田舎と清流」、これは絶対に切っても切り離すことは出来ません!

倉吉市唯一の銭湯です。
名前は確認していません・・・(汗)。
銭湯の割には、高い煙突が立っていません。
倉吉市に限らず、鳥取県の銭湯全てに言えることですが・・・。

倉吉市内の中心市街地ですが、本当に人通りがありません・・・・(汗)。
まあ鳥取市米子市、そして八尾市も似たようなものですが。
近くに「のだや」さんというカレー専門店がありました♪
今回は「土蔵そば」を食べましたが、次回倉吉市に来た時は、「のだや」さんのカレーを是非とも食べてみたいでちゅ♪

倉吉鉄道記念館」を訪問しました。
ここに来るのは3回目ぐらいでしょうか?
前述の通り、倉吉駅からは「倉吉線」と言う旧国鉄の支線がありました。
将来的には岡山県まで抜けて、姫新線中国勝山駅まで「南勝線(なんしょうせん)」として延伸して、陰陽連絡の一翼を担うはずでした。
起工式はしたものの、結局着工はせずに昭和60年(1985年)3月限りで、倉吉線は廃止されたわけです。
ここ「倉吉鉄道記念館」が建っている場所に、倉吉市の中心駅といえる「打吹駅(うつぶきえき)」があったはずです。

記念館北隣には、C11蒸機が静態保存されています。
若桜鉄道のC12と比較するには無理がありますが、こちらは本当に色褪せています・・・(汗)。
線路がもうないから、若桜鉄道みたいに機関車を走らせるわけにもいかんけぇなぁ〜。

記念館に入ると、入れ替え用のディーゼル機関車がお出迎えでちゅ♪
この機関車の性能などは不明です。
打吹駅の西隣にあった、西倉吉駅で入れ替え用に使っていたのでしょうか?

「さようなら倉吉線」、懐かしい写真が館内に溢れています。
倉吉線の廃線が固まりかけた時に、「乗って残そう倉吉線」を合言葉に、沿線自治体がこぞって乗客増のために努力をしていました。
「乗って残そう倉吉線」ステッカーも、倉吉市内や旧関金町(現倉吉市)の民家や商店など、いたるところに貼られていたはず!
廃線後数年経過した時に、倉吉市内でそのステッカーをある民家の軒先で見かけた時は、本当にやるせない気持ちになりました・・・(泣)。

左は倉吉線の廃止反対運動の模様の写真、右は終点の山守駅(やまもりえき)の写真です。
私が乗車した廃止当日の日は、倉吉駅を出発した(私が乗っている)汽車が「蛍の光吹奏楽によって見送られました。
汽車が何両編成だったかは忘れましたが、山守駅のホームから大幅に超過していたのは覚えています(笑)。
当然乗客も満員だったのは言うまでもありません!

倉吉線も無煙化の波を受けて、C11蒸機も引退です。
昭和40年代終わりでしょうか?
大阪在住の方が、倉吉線の蒸機引退を見るために、日帰りで倉吉市まで来たとか、ある方のブログで拝見したことがあります♪

倉吉線の線路跡です。
倉吉市としても線路跡を観光資源として認識しており、旧倉吉線をトレッキングコースとして整備しています。
倉吉線の終点近くの、山守駅〜泰久寺(たいきゅうじ)駅間は、竹やぶの中を線路が敷かれていて、倉吉線唯一のトンネルもあるところなので、私も歩いてみたいです♪
なおトンネル内を歩くには、団体として参加しないといけません。
トンネルは通常施錠されていますので!
トンネル内ではヘルメットも被らんとイケンみたいでちゅ(笑)♪

打吹公園にも行ってきました♪
写真は「羽衣池」で、分かりづらいですが太鼓橋も2つ架かっています。
由来は私ですら知りませんが、倉吉市は「天女の町」と言われていますので。「羽衣池」なんでしょうか?
打吹公園は「さくらの名所100選」「日本の都市公園200選」にも選ばれています♪

公園内には小さい滝もあります♪
なお倉吉市は「トイレの町」として、町おこしを行っています。
打吹公園内にも「数奇屋風トイレ」「白壁土蔵風トイレ」があります♪
「トイレで町おこし」を発案した牧田元市長(今年没)は、この度倉吉名誉市民に選ばれました。

倉吉市役所でちゅ♪
鳥取市米子市の市役所と比べるとかなり小さいですが、耐震工事はしっかりと行われています!
鳥取市役所の「100億円」新築、反対〜!

ありゃりゃ、玉川沿いの土蔵から生活廃水が流されています。
ホースの形状からして、洗濯機からの排水でしょうか?
その割には洗剤の色はなく、無色透明の排水でしたが・・・。
昔の鳥取市古市もどぶ川用水路に、洗濯やお風呂の排水はもちろん、台所の排水も流していました。
どぶ川に台所から流された御飯粒が堆積して、それを小さい魚が食べていたことを、思い出しました(笑)♪

倉吉市民でこれを知らなかったらモグリと言われるくらい有名な、「米澤たい焼店」です♪
確かに「るるぶ」とか有名なガイドブックにも、載っとるもんなぁ〜。
「福の神にあえる街」、いい響きだっちゃぁ〜!!
この福の神さんに触れたら、何かいいことがあるかも?

バスに乗って倉吉駅に戻ります。
米子行きのキハ126系気動車が止まっています。

倉吉駅3番線ホームの東端には、このような石碑が建っています♪
漢文みたいなので、意味があまり分かりませんでした・・・(汗)。
この向かいから、旧倉吉線の汽車が発車していたわけです♪

鳥取市への帰りは、奮発して「特急スーパーまつかぜ10号」に乗りました♪
えらい暗い写真で申しわけないです・・・・(汗)。
走行中の汽車電車にフラッシュを焚くことは、ご法度なので許して♪
「特急スーパーまつかぜ」、写真の通り2両編成でちゅ。
首都圏の方が見たら「特急で2両編成?」と思うでしょうが、この「スーパーまつかぜ」に使用されている「キハ187系気動車」は、450馬力のエンジンを1両に2台積んでいる、凄い大出力の持ち主です!
あの「スーパーはくとHOT7000系」が、1両につき355馬力エンジンを2台搭載ですので、キハ187系の加速力はもはや電車並だっちゃぁ〜!!

倉吉駅を15時17分に出発した「スーパーまつかぜ10号」は、猛然と加速して振り子機能も大いに発揮して、急カーブでも減速せずに快走します!!
倉吉駅鳥取駅間は39.8キロあり、「スーパーまつかぜ10号」はこの区間を27分で走破します。
つまり表定速度は88キロになります。
この区間は線形が良くなのになぁ〜。
写真は東郷池で、北には「羽合(ハワイ)温泉」、山陰本線の駅がある方には「東郷温泉」があります♪

ピンボケ気味の写真ですが・・・・。
鳥取県東伯郡湯梨浜町(とうはくぐん ゆりはまちょう)の旧泊村(きゅう とまりそん)内で、国道9号線と併走しています。
日本海の水平線も見えるっちゃぁ〜!
本当にこの日は天気が良かった♪
鳥取駅〜米子駅間は92.7キロあります。
上記区間を走る「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」の最速便なら、鳥米間を57分で結んでいます♪
評定速度は96キロに迫ります。
米子駅倉吉駅間は平坦(トンネルが全く無し!)なので、特急の表定速度は106キロになります!
もちろんスピードが全てではないですよ〜(笑)。
本当に昔と比べて、山陰地方の東西の移動が、便利になったもんだっちゃぁ〜!

鳥取駅の西隣に位置する湖山駅を通過すると、JR西日本米子支社鳥取鉄道部の「西鳥取車両支部」があり、ここからは車両支部車両基地)から鳥取駅に列車を快走するための引込み線と併走します♪
一見複線に見えますが、実際は単線が平行しているわけです(笑)!
ねっ、「スーパーまつかぜ」は右側の線路を走っているでしょ!
鳥取市の象徴である「久松山(きゅうしょうざん)」も見えてきました♪

「大鳥取市街」の威容が露わになりました♪
茶色い高層ビルは「ホテルニューオータニ鳥取」で、その右が「鳥取大丸」です。
ホテルニューオータニは、昭和50年(1975年)に鳥取市に進出しました♪
大阪よりも遥か先にニューオータニがあるのって、結構凄いのでは・・・。
鳥取市米子市倉吉市と違って、駅周辺が本当に中心部で、賑わっています♪
米子市倉吉市が「ヨーロッパ的」なら。鳥取市は「アメリカ的」といったとこだったりして?

スーパーまつかぜ キハ187系」お疲れ様でした!
キハ187系の無機質なデザインには、賛否両論ありますが、走行性能は本当に大したものです♪
山陰本線鳥取駅〜出雲市駅間の、最高速度は時速120キロ、出雲市駅〜益田駅間は時速110キロになっています。
ATS−Pの搭載はもちろん、ブレーキ改良すれば最高速160キロ運転にも対応できるとか(HOT7000系も同じく)♪
全線立体交差の智頭急行線なら、十分にその性能を生かせるでしょう。
倉吉市!、鳥取市米子市、さらには「水木しげるロード」の大ヒットで有名になった、境港市よりも影が薄くなった感じがしていました。
ところがどっこい!、白壁土蔵群になど素晴らしい観光資源があるではないか!
私も「米子市人系鳥取市人」なので、倉吉市に対する意識が薄かった感は否めません・・・(汗)。
鳥取県の「ひょうたん行政」、これに対して一石を投じることが出来た倉吉市訪問。
改めて「郷土鳥取県再発見」、そして「鳥取市米子市(ついでに境港市も)だけが『鳥取県』じゃない!」っちゃぁ〜!
なお有名な三朝温泉(みささおんせん)の最寄り駅は、倉吉駅でちゅ♪

こちらは番外編です♪
kawakami-2様、私も「エロイカより愛をこめて」のコミック、買ってみました。
9月23日(金)に鳥取市古海にある「スーパーモール鳥取」内のブックオフで購入。
読んでみたら、ドイツの知識情報が満載で、ドイツ命の私だけに食い入るように読んでいました(笑)!