＊大阪府教育基本条例！
先日私の職場に、「教育基本条例案って何？」というパンフが届きました。
今話題の「大阪府教育基本条例」ですが、競争強化で学力格差を生みかねない、保護者と学校との付き合い方が難しくなるなど、内容がかなり懸念されている条例案です。
表紙には「大阪の子ども、泣かしたらあかん」と書かれています。
我が鳥取県なら、「鳥取の子ども、泣かしたらイケン」となるでしょう（笑）♪
でも笑いごとではありません。
この条例が出来たら、教育現場が大混乱することが、大いに予想されるだけに、各界の著名人も反対意見を述べています。
学者や文化人からの反対アピールですが、作家のあさのあつこさん、漫画家の石坂啓さん、エッセイストの永六輔さん、脚本家の小山内美江子さん、俳優の杉良太郎さん、女優の竹下景子さん、映画監督の山田洋次さん、尾木ママさんや日弁連会長の宇都宮健児弁護士などが、反対のアピールを発表しています
杉良太郎さん、私好きなんです♪
古い話ですが「同心暁蘭之介」という、杉良太郎さん主演の時代劇が３０年ほど前に放映されていました。
時々「同心暁〜」をケーブルテレビの「時代劇専門チャンネル」で放映しているので、本当に有難いっちゃぁ〜！
「新五捕物帳」も、いいなぁ〜。
杉サマは合気道の有段者だけに、大阪府教育基本条例を進める橋下大阪市長を、投げ飛ばしたりして（笑）。
香山リカ先生も怒っていまちゅ♪
「『できる子』だけを大切にする教育に」。
教育には格差はあってはいけません。
特に義務教育なら、どの子も等しく賢くなってほしいものです！
一握りのエリートを養成する半面、学力の低い児童生徒を切り捨てることにつながりかねんし、教師も校長からの評価を気にして、子どもたち皆平等に指導することができなくなる環境になることが心配されています。
子どもはそれぞれ性格や家庭環境も違うし、教科も得意不得意があるだけに、それぞれに見合ったこまめな指導が必要なのですが、小学生の時から先生から見放されたら、その子の未来はどうなるんでしょうか？
定員割れが３年連続の高校は廃校、これも一体どのような根拠で言っているのでしょうか・・・（汗）。
「１５の春」を泣かせたらイケンっちゃ〜！
「親に命令し、意見を聞かない学校に」。
「先生も命令でロボットのように、目の前の子どもより、命令が大事に」。
教育基本条例案では、「職員の一定数（５％）必ず最下位評価し、２年連続『最下位評価』の教職員の免職（３０条）」「職務命令違反５回、同一職務命令違反３回で分限免職（３８条）」と、子どもと先生間だけでなく、教職員同士の選別対立も生みかねない内容です。
「教育に政治は介入しない」、これは戦後教育の柱となってきました。
大阪府教育基本条例には、賛否両論ありますが、文部科学省の見解も「法に抵触する」と言っているだけに、実際に成立させるには、かなり困難するでしょう。
私は当然このような教育基本条例には、反対だっちゃぁ〜！
ただ教員の皆さまに忘れて欲しくないのは、教師は子どもを明るい未来に導く、人生形成に大きく影響する職業だけに、「聖職者」であって欲しいです。
意外と思われるかもしれませんが、この点では私は保守的なところがあります。
当然今の教職員は、仕事量も多く大変なのは知っているだけに、学校現場の就労改善も待ったなしの喫緊の課題です！
なぜ大阪府で、このような教育基本条例が出てきたのでしょうか？
私は「中学校給食」と、連結させて考えてしまいます。
「鳥取・八尾日記」にの基幹話題である、「中学校給食の普及」ですが、ご存じの通り大阪府は日本一普及率が低い、１２．３％です。
我が鳥取市はもちろん、中学校給食普及率は全国で８２％で、あって当たり前です♪
ところが大阪では「教師の労働強化につながる」「みんなが同じものを食べるのは、軍国主義教育の残滓！」など、理解不明のことを言う教員を実際に見たことがあります（汗）。
たとえば鳥取市の中学校はもちろん、全国の８２％の中学校では、当たり前のように給食と食育指導がされています。
学校給食法でも、中学校給食は努力義務だけに、そして子どもの食の貧困＋学力低下を防ぐためにも大切なので、「聖職者」として「子ども（中学生）の健やかな育成」という、大局に立てるかが大切だと思います。
橋下市長は中学校給食促進者で、知事時代に２４６億憶円の補助金を出して、現在大阪府内の自治体でも、中学校給食実施を決めるとこが相次いでいます（喜）！
ひょっとしたら、橋下市長は前述の中学校給食低普及率の原因の裏を見透かして、このような教育基本条例を出してきたんじゃないか？、と思ったりもします。
中学校給食促進は喜ばしいことですが、それと引き換えに「教育基本条例を成立させろ〜！」、なんてことはないでしょうが（汗）。
保護者と学校・教師を分断させかねない、教育基本条例、皆さんはどう思いますか？
