お怒りごもっとも!


*お怒りごもっとも!
いきなり過激な(写真の)表題ですみません。
これは私が勤める中小企業団体の本部が発行している新聞(週刊で月500円)です。
「あの人は東電に殺された」と大見出しが出ています。原発事故の出荷制限で、我が中小企業団体の福島県須賀川市の事務所の会員で元副会長でもあった、キャベツを作っていた64歳の農業の方自殺したとのことです!
鳥取・八尾日記」のお友達である、emerarud様のブログ「やんちゃくれ農業」の3月29日付け「〜命〜 怒り!」に、こう書かれていました(emerarud様、無許可ですが引用します♪)。
「農家からとうとう自殺者が出た。政府、官僚、東電はどう責任とるんや! 農家にとって農地は『命』そのもの!」と、怒りをあらわに農業者の気持ちを代弁していました。
お怒りごもっとも!です。
自殺した方は友人に「農業が大変なことになる」という言葉を残して、3月24日に自ら命を絶ちました。
須賀川市の事務所の副会長Nさんも「悔しいの一言だね」と語られていました。
自殺した会員は亡くなる前日まで瓦礫を一緒に片付けており、「自殺するそぶりなんて何もなくて。『明日もくっから』と声をかけて別れたばかりなのに・・・」、とN副会長も悲しみをこらえながら取材に応じていた感じです。
N副会長は葬儀で友人代表として「あなたは良いことは良い、悪いことは悪いときちっと方向付けをしてくれた。ここまで導いてくれてありがとう・・・」と声を詰まらせながら、言葉を振り絞って別れのあいさつを述べたとのことです。
なお自殺した元副会長は、須賀川市の事務所に所属する社長会員を増やすために、尽力された方とも書かれていました。
八尾市の事務所の事務局長としても、ご冥福を本当にお祈りします。
東電福島第1原発事故の風評被害が深刻化しています。
我が中小企業団体の福島県連合会のK副会長も「会員(元副会長)の自殺にしても、政府がはっきりと補償を打ち出していれば防げたこと。放射能漏れの情報を正確に伝え、住民の暮らしと営業を支える対策をはっきり打ち出さなければ、地域そのものが崩壊してしまう。原発廃炉にすべきだ」と強く語られています。
地震や大津波で多くの犠牲者が出ていますが、このような形で新たな犠牲者が出るとは・・・。
それも私と同じ組織の仲間で・・・、本当に言葉が出ません。
政府や東電幹部はこのような事実に対して、真摯に対応すべきです。
日本の国を消滅させるわけにはいきませんから!
emerarud様の怒りと悲しみが、私にとっても怒りと悲しみになりました。
自殺した元副会長の思いを無駄にすることなく、地域農業の復活を本当に願います。
遺族の方、そして福島県の農業家の方皆さんが、国の命である「農業」を必ず再興することを信じています!