鳥取県東部は「若桜谷」が熱い!


鳥取県東部は「若桜谷」が熱い!
鳥取県の東部には、「千代川」(せんだいがわ)という大河が中国山地を水源にして、日本海まで注いでいます。
この千代川があの鳥取砂丘の砂を運んできたと言われています♪
千代川の鳥取市河原町(旧八頭郡河原町)にで合流する、鳥取県南東部にある若桜町(わかさちょう)の山奥(兵庫県との境目あたり?)から流れてきた八東川(はっとうがわ)沿いの谷間を、「若桜谷」(わかさだに)と呼ばれていますが、今はこの谷の村々が熱いのですよ〜。
上の写真は鳥取県八頭郡八頭町の花集落にある、この近辺の特産である「花御所柿」の生産者を顕彰した?、「花御所柿 元祖 五郎助翁之碑」です。
五郎助さんが花御所柿の生産に、何らかの尽力をされたのでしょうか?
なお私は言ったら悪いのですが「柿」はキライなんです(>_<)
逆に「牡蠣」は好きなんですが(笑)。

石碑の前にある、八頭町指定文化財諏訪神社社殿も、見学することにしました(o^_^o)v!!!

「大タモの木」とやらも、文化財に指定されているのですが、私は神社の社殿よりも、このタモの木の方に興味があったわけですよ〜。

諏訪神社の鳥居です。
石段を登ったら社殿がありまちゅ。

石段の途中には、このように用水路が横切っています。
「水のある風景」って、ホント田舎らしくってメッチャええっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

諏訪神社の社殿が見えてきました♪
思ったより小さい造りです。

社殿の内部です。
諏訪神社は承平2年(932年)に信濃国(現在の長野県)諏訪郡諏訪神社本社から勧請したものと言われています。
初期の社殿は中世戦乱の時に、焼失したとのことです(>_<)。
現在の社殿は江戸時代末期の元治2年(1865年)に再建されたものです。
ケヤキ造りの社殿は、桃山および江戸時代の様式を最大限に活用した、社殿建築です(o^_^o)v!!!

社殿の隣には、このような小さい祠みたいなものもあります。

これがタモの木です。
もちろんこれが諏訪神社のご神木なんでしょう。
このタモの木は樹齢300年と推定されていて、周囲は8メートルありまちゅ。
この種類の木(クスノキ科)としては、鳥取県内一の巨木と言われていますよ〜。

タモの木は「とっとり銘木一〇〇選の樹」にも指定されとるっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

国道29号線をさらに南東に走って、第三セクター若桜鉄道若桜駅まで行ってきました♪

若桜駅舎自体が文化庁の、登録有形文化財に指定されています。
駅舎もかなり古いわけで、若桜鉄道(当時は国鉄若桜線)開業時から存在しているはずです。

300円の入場料を払って、若桜駅構内に入ります。
このように入場券と、首にぶら下げる「入構許可証」が渡されます。

若桜鉄道のWT3000系ディーゼルカー気動車)が止まっています。
ホント山間の田舎のローカル線の雰囲気が、漂っています(o^_^o)v!!!

今では列車の行き先表示は、LEDのものが多数になってきていますが、この昔ながらのサボ(サイドボードの略)形式も、味があって素晴らしいですよ〜。

マジに田舎の雰囲気が溢れる、若桜駅のホームです。
やっぱり木造作りって、温かみがあっていいですよね♪

若桜駅の駅名票です。
やっぱりこのような鳥居型の駅名票は、風情があって素晴らしいです。
隣の駅を示すところの左側が空欄になっているのも、ここ若桜駅が「終着駅」ということを、見事表しています。
JR西日本に言いたいのですが、駅名票は漢字主体ではなく、ひらがな主体で大きく書くべきだし、駅の所在地(この若桜駅の場合なら、鳥取県八頭郡若桜町)もちゃんと書くべきです(汗)。
その点は若桜鉄道は、旧国鉄時代の駅名票の形をを踏襲していて、大いに評価できると思います(笑)。

若桜駅構内には、ディーゼル機関車蒸気機関車が止まっています。
もちろん走行可能ですよ〜。
なお蒸機の方は石炭を燃やして水蒸気で走るのではなく、空気コンプレッサーを動力にして走行します。

DD16型ディーゼル機関車です。
DD16型ディーゼル機関車は、800PSのエンジンを搭載した、小型でも強力な機関車なんです♪

C12型蒸気機関車です。
前述の通り現在は空気コンプレッサーで動くわけですが、いずれは普通の蒸機と同じく、石炭を燃やして水を沸騰させて、その水蒸気で走行できるようにするのを目的にしていて、再改造のための募金活動も行っているみたいです。
右の円筒は給水塔です。
蒸機が現役でここ若桜線を走っていた時は、この給水塔から水を補給していたのでしょう(o^_^o)v!!!

C12型蒸気機関車の足回りです。
自転車のスポークみたいな動輪が、これまた素晴らしいし美しいでしょ
C12型蒸機の出力は505PSとのことです。
タンク式ですので、あまり石炭を積めないため、長距離運用ではなく、単距離または入れ替え用に運用されていました。

蒸機の方向を転換させるための、転車台もありますよ〜。
手動で転車させるのも、これまたローカル線ならではだっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!

転車台の奥にある車庫の中には、長野電鉄から譲渡された、貨物用の無蓋車(むがいしゃ)も止まっていて、イベントでこの無蓋車にお客を乗せて、DD16型ディーゼル機関車や、C12型蒸気機関車若桜駅構内を数百メートル牽引することもあります♪

若桜鉄道の線路の終端には、除雪用のモーターカーと、ブルトレ客車12型(寝台車ではないので、「ブルトレ」と呼ぶのもどうかと思いますが)も止まっています。
まさにここ若桜駅は、「鉄道博物館」の様相です(o^_^o)v!!!
沿線の隼駅には、同じくJR四国から譲渡された12系客車(これの内部はカーペット車になっています)と、石川県の北陸鉄道から譲渡された電気機関車若桜鉄道は非電化区間なのに!)も止まっていまちゅ。

若桜駅から鳥取市の家への帰宅は、別の道を通って行きました。
八頭町内(旧八東町)には、中国電力の揚水式水力発電所がありました。
規模はえらい小さそうですが、原発なんかよりもはるかにこちらの方がいいですよ〜。
なおお隣の若桜町は、町内での電力自給率が100%を優に超えていますが、これは町内のあちこちに小水力で発電を行っている賜物とのことです♪
自然環境に優しい若桜町、本当に素晴らしいし、鉄道と自然エネルギーでの町おこし、マジにいいことずくめだっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!