高齢者受けする食事作りは難しいでちゅ。

*高齢者受けする食事作りは難しいでちゅ。
私も現在勤めている、医療法人Y田医院に転職して、来月5月16日で2年になります♪
当初の半月間は、付属のデイケア施設で研修して、その後6月1日からは、Y田医院が2つもっている、定員8人の片方の、高齢者入所施設に配属されました。
施設では原則遅出勤務者が、利用者の夕食を作らないといけないのですが、私も当初は不安だったものの、市販の「○○の素」とかを使って、何とか夕食作りを行うことができました。
ただしこの施設の入居者は偏食が多く、96歳のおばあさんは、宗教上の理由で肉と卵がNG(卵は現在解禁)でしたし、味噌汁とか汁物を食べない、カレーや麺類を食べない91歳のジイサンもいて本当にこの点は大変でしたよ〜。
いくらなんでもそのジイサンも、現役で働いていた時は、カレーもそばもうどんもラーメンもパスタも、食べていたとは思うのですが、人間歳を取れば、食の好みも変わるのかも知れないでちゅ。
昨年10月1日からは、もう片方の施設での掛け持ち勤務になり、そちらの方は夕食作りの基準が厳しく、「○○の素」といったものは、中に防腐剤が入っているので、使用禁止とのことで、私も当初は焦りました。
でも今ではネットでクックパッドとか、手軽にメニューとレシピを調べることができますので、これには助かりました。
人間は学習能力が非常に高い動物だけに、私も○○の素に頼らず、今では料理を作ってますし、最初に入った高齢者施設でも、今では自らの味付けによって、料理を作ることしか考えられなくなりました(o^_^o)v!!!
クリームシチューですら、市販の固形ルーを使わずに、コンソメや小麦粉などを使って、一から作ってますし、八宝菜は味付けが難しいものの、これも同じくです♪
でも高齢者の食の趣向って、今年の12月で49歳になる若造には、まだまだ分からないとこが多く、気合を入れて作った料理ほど、受けないものが多いです(>_<)。
とにかく食については保守的な方が多いだけに、奇をてらったものを作ったら、全然ダメですし、実際エビのケチャップ煮を作って出したら、ある101歳のおばあさんが「あらハイカラなお料理」と言ってくれたのはいいものの、結局はそれに箸もつけてくれなかったのです(*^^;)。
数か月前に麻婆豆腐(もちろん「素」は使わずに)を作った時、レシピ通りに豆板醤を大さじ4杯入れたら、香辛料系の辛さが好きな私でも、「これは辛い」と思っただけに、高齢者に提供するのはまずいと思ったのです。
すぐにスマホで「辛くなった麻婆豆腐を甘くする方法」で調べてみたら、「トマトジュースを入れる」「オイスターソースを入れる」という結果が出てきて、トマトジュースはなかったので、オイスターソースを入れたら、めでたく辛さが緩和されましたよ〜。

そして昨日、久しぶりに夕食で麻婆豆腐を作りましたが、豆板醤の量は大さじ1杯分減らして出して、その代わり砂糖を小さじ2杯余分に入れて、甘みを付けて、私も試食したら「これなら辛くなくって、十分いける!」と、自らに太鼓判を押したものの、結果的には利用者からは「辛い」とのことで、麻婆豆腐の残食が多かったのです(汗)。
前回のオイスターソースを混ぜた麻婆豆腐は、そうでもなかったのに、なぜ今回は残食が多かったのか、理解に苦しみまちゅ。
私は考えたのですが、麻婆豆腐のように「辛い」料理は、辛さの感覚が人によって違うだけに、私の舌では「甘い」と思っても、香辛料系の辛さの好みは、個々の好みに合わせるのが難しいと思った次第です(笑)。
一番楽なのは、ご飯、味噌汁、漬け物の3品を出すだけで、これなら文句は言われないはずです。
とは言っても日本食の基準は、「一汁三菜」ですので、味噌汁を除くおかずは、せめて3品は出したいです♪
それにしても高齢者の食の好みは、前述の通り分からないとこが多いだけに、もし私が高級フレンチ、またはイタリアンの高名シェフで、それらを振る舞っても、利用者の方には多分受けないでしょう。
私自身も少年期は好きだったものが、今では食べない物もありますし、当然その逆もあるだけに、人のことをとやかく言う権利は、誰にもないのかも知れんっちゃぁ〜(^o^)ノ!!!