まさに「八尾の家」!


*まさに「八尾の家」!
八尾市萱振町の村の中で見つけたすでに未入居の長屋です。無人とは言え廃墟化せずに美しく現状が保たれています。この手の長屋は八尾市はもちろん大阪ではよく見ます。
多分間取りは、六畳間+四畳半+台所+トイレと思います。風呂はあるのと無いのがあると思います。無い場合は銭湯に行くことになります。しかし鳥取市もそうですが、八尾市もこの7〜8年間で一気に銭湯が激減しました。
この長屋がいつから無人になったかは不明ですが、完成した当初は、地方から八尾市に来た方が狭い長屋に家族5人で、「大阪で一旗上げてやる!」と夢を持ち、貧しくても楽しく暮らしていたことでしょう。(私の勝手な想像です)
無機質なマンションやアパートがほとんどの現在、このような建物を見ると鳥取に帰った時のように「ほっとする」感じです。整然と向かい合わせに建っているこの長屋、よく見ると・・・?

台所と思われる窓下の壁に、菱形の彫り物が! とてもいい味を醸し出しています。
しかしパロディーに出てくる囚人服のような、水色と白色のテント、何か意味があるのでしょうか?(日よけにしてはちょっと・・・)たこ焼き屋さんでもしとったりして。

少し離れたらこのようなところもあります。ここ萱振町は昔「寺内町」として栄えていたらしく、「灌壕(かんごう)」と呼ばれる堀(というか用水)が写真のように流れています。灌壕沿いにある黒っぽい板で外壁が作られている土蔵が何とも言えません。
鳥取の景色に当てはめれば、因美線用瀬駅周辺中心部を流れる川に似とるかな〜、いやチョッと違うか、私が昔住んでいた鳥取市古市にも似とらんことないか。まあ古市も用水(もしくはドブ)も暗渠化され、田畑も潰され家やアパートも建って、昔の雰囲気は無くなりました(悲)。