改めて実感!


*改めて実感!
今朝の朝日新聞に入っていた、「大阪府政だより」です。
1面には大阪府東日本大震災への支援とりくみについて書かれています。
大阪府も被災者に対して、公営住宅の無償提供、高等学校等での受け入れ、当座の生活費のための見舞金支給などを行う体制を整えているとのことです。
西日本の雄都として、頼もしい限りの支援内容です!

2ページと3ページには、平成23年度当初予算の内容が書かれています。
大阪府も11年ぶりに財政が黒字化したみたいです。
ただし中には生活や事業をするに必要な予算も削られています。
黒字化でも単純に喜べないこともあります。
23年度の大阪府予算規模は、一般会計が3兆466億202万3千円、特別会計が1兆336億6639万7千円です。
予算規模が鳥取県と全然違います(笑)!
もっとも大阪府ですら、東京都の予算と比べたら規模が全然違うだろうけど。
2ページ上部には、「変革と挑戦を貫き、改革と成長へ」「子どもが笑うために 教育・子育て日本一」と書かれています。
3ページ上部の円グラフは、「歳入と歳出の内訳」内容で、左が「歳入」、右が「歳出」です。
「大阪が成長するために」とも書かれています。
中小企業団体の八尾事務所の事務局長である私からの苦言として、「大阪府下の企業はほとんどが中小企業である。なのに橋下知事は『未来が明るい企業』にしか融資をしないという考えで、大阪府の制度融資の縮小を進めてしまった。これでは良くないぞ!」と申し上げたいです。
もし大阪府にある大半の中小企業が潰れたら、大阪府どころか西日本全体の経済に悪影響を及ぼします!
なにしろ中小企業は出荷高でも日本経済の大半を占め、雇用でも8割は中小企業に勤務する方だけに、かなり貢献しています。
橋下知事の悪いところは、中小企業政策で「弱者切捨て」の考えが強いことです。
今一度中小企業政策について、よい方向で再考願いたいところです。

「教育で大阪全体を底上げ」!
橋下知事は3年前の知事選当選後、私立高校への助成金を削減しようと考えていました。
助成金減反対の請願に来た、高校生たちと橋下知事が懇談した時、「金がないのなら公立(府立)高校に行ったどうなの?」と女子高生に発言して、その女子生徒が泣いてしまったとか。
大阪府鳥取県と同じく「公立偏重」地域なので、橋下知事がそのような発言をしたのでしょうか?
女の子を泣かしたらイケりゃ〜せんで! 橋下知事
しかし2年前に政権交代が起きて、民主党が高校授業料無償化に踏み切りました。
大阪府も平成23年度から私立高校の無償化を拡大します。
橋下知事も考えを変えたのか、よい方向に進化してくれています♪
この私立高校授業料無償化には、額の多さで2番目となる、111億円弱の予算が用意されています!
我が中小企業団体八尾事務所の会員である、高級料亭を経営されている方の娘さんが、今春から私立高校に進学しました♪
ただしこの会員さんが言うには「4月〜10月の授業料は、実費を払わんとイケン。その代わり11月に4月〜10月分の授業料が帰ってくる。これは分かっていたことなので、あらかじめ貯金はしておいた」
結構複雑な制度なんだなぁ〜。
大阪府は全国の学力テストや体力テストで下位だけに、教育については本当に力を入れて欲しいものです。
橋下知事の「クソ教育委員会め!」といった発言が再び出ないように・・・(祈)。
なお鳥取県は全国学力テストでも体力テストでも上位でした。

待ってました!
「中学校給食の導入を促進 246億円」!!
「学力や体力の根源となる中学生の「食」を充実し、大阪の教育力向上につなげるため、中学校給食を導入する市町村を支援します」
一口に「246億円」ですが、この他の予算と比べても、中学校給食導入予算は突出して大きいです(喜)!!
他は数億とか数千万という予算規模です。3番目に大きい予算規模である「安威川ダム事業の推進」ですら56億円弱です。
大阪府が中学校給食導入にどれだけ執念を燃やしているか、「改めて実感!」する次第です。
橋下知事の中小企業政策については、全くと言って良いほど評価は出来ませんが、和泉市の「槇尾ダム建設中止」や私が強く求めている「中学校給食導入」については間違っていません。
ただし橋下知事は「公設民間経営」であるPFI方式で、中学校給食の運営という考えです。
私は「自治体直営」が望ましいと思いますが。
でも今まで中学校給食普及率が7.7%で、全国最悪だった大阪府の普及率が、一気に高まる機会だけに、あまり小言は言わないようにしましょう♪
下には「子どもたちに『使える英語』を」とも書かれています。
英語が使えれば社会で活躍できる場も増える!
私の配偶者がそうなので、疑いの余地はありません。
私は(一応)ドイツ語話者なので、「英語帝国主義」は如何なものかと思います。
でも鳥取県立高校受験の時は、英語に助けられました(中学生の時は英語が得意だったので)。
社会・国語・英語そして理科の第2分野で点を稼いだようなものです(笑)!
まあドイツ語と英語は兄弟言語なので、今の私のドイツ語学習に、当時の英語力が役立っているのは事実です。
中学校給食実施に向けて、大きな一歩を歩み出した大阪府ですが、喜んでばかりではありません。
東日本大震災が発生して、さらに重視されるべき「学校の耐震化」です!
学校は災害時の避難場所になるだけに、全ての学校で耐震化が達成されるべきです。
なお鳥取県の公立学校(高校や支援学校も含む?)の耐震化率は64.4%、鳥取市では63.9%、米子市では53.1%です。
大阪府は(公立小中学校)55.8%で、八尾市は大阪府内の自治体でも下から3つ目の41位で26.2%です。
この府政だよりには、学校耐震化についての予算言及はありませんでした。
橋下知事も、学校の耐震化については興味が薄いらしいです。
3月末に米子市内で鳥取県知事の女性候補の演説を聴いていたら、「平井(鳥取県)知事は学校耐震工事に補助金を出そうとしない。知事は「国の仕事」と言っている」と批判していました。
中学校給食と耐震化工事、これらは同時進行せんとイケン!